県は17日、県伝統的工芸品に「綾ガラス」(綾町)を指定し、綾ガラスを手がけるガラス工芸作家、黒木国昭さん(79)を県伝統工芸士に認定した。また、すでに伝統的工芸品に指定されている品目を制作する4人も新たに伝統工芸士に認定した。
伝統的工芸品は60年以上の歴史を持ち、製造過程の主要部分が手仕事であることなどが条件。伝統工芸士は製造に15年以上携わり、高い技術を持って維持発展に努める人を認定する。
県によると、38品目目の指定となった綾ガラスは、全く異なる技法で制作されるそれぞれのガラスを一つの作品に融合させるのが特徴。小林市出身の黒木さんは綾町の工房を拠点に制作を行い、国が卓越した技術者を表彰する「現代の名工」に選ばれている。
県庁で河野知事から認定証を受けた黒木さんは「『宮崎のガラス工芸』を追い求めて60年たったが、認定を受けたことで新しい気持ちで取り組めそう。後輩たちと品質向上を目指していきたい」と話した。
県伝統工芸士に認定された他の4人は次の皆さん。
▽板張りの三味線「ごったん」の上牧正輝さん(48)▽絹織物「宮崎 手紬 (綾の手紬)」の田中和子さん(77)、杉田文さん(63)▽延岡市に古くから伝わる郷土玩具「のぼり猿」の橋倉由美さん(72)